8日~10日 光岳

<山行報告>    光 岳 (百名山)

メ ン バ ー:Kさん(リーダー)、Sさん、Yさん、I(記)

コースタイム : (8/9) 聖光小屋4:00 ~ 4:23易老渡 ~ 6:39面平 ~ 9:44易老岳 ~ 10:47三吉平 ~岳小屋12:14光岳小屋13:02~13:18光岳13:27~13:37光石13:51~14:15光岳小屋

(8/10) 光岳小屋5:34 ~ 5:53イザルヶ岳 ~ 6:52三吉平 ~ 7:51易老岳 ~9:33面平~ 10:42易老渡 ~ 11:18聖光小屋

夏の風物詩と言えば、甲子園!高校野球です。涙あり感動ありの青春ドラマですね。

甲子園1回戦を見ながら、初めての山行報告を書いているところです。

ということで、無理くり、野球形式でおおくりしましょう!

1回表:光岳といえば、過去3回計画が中止になった山です。何か怨念を感じますね。4度目の正直ということで、今年は決行になりました。今度こそ!今年こそ!百名山を狙っているSさんは懇願していました。甲子園には魔物が棲んでいると言われていますが、光岳も何かあるのか?!

1回裏:お盆にも関わらず、渋滞がなく今夜のキャンプ地へ向かって行きます。

がしかし、山道に入ると・・・道は細く、落石注意の看板があちらこちらに。Kリーダーが大きな石ころを避け、慎重に慎重にアクセルを踏み、緊張が走ります。固い守りで三者凡退ってところでしょうか。

2回表:1日目は聖光小屋で前泊して、明日のアタックに備えます。ラッキーな事に、山小屋のご主人のご好意で屋根の下にテントを張らせてもらえる事に。これで夕立が来ても"安全"です。少し早いですが、昼間からみんなで宴会になりました。

2回裏:日が暮れて、やっぱり夕立がやってきました。なるほど、だから土砂崩れが多発してしまうのか。女性陣は早めに寝床につきます。リーダーは雨を眺めながら、まだ飲んでいるようでした。

ちょうど深い眠りについたところで、"安全"だと思っていた寝床で異変が!!!

リーダーの隣に寝ていたSさんが車のキーを探し始めたのです。何事?!

暑さのせいか、深酒のせいか、リーダーが豪快な寝返りをうっていたのです(笑)

我慢ならないと、Sさんは車に避難します。その後、隣に寝ていた私に被害が及んだのは言うまでもありません。

3、4回表/裏:2日目、雨があがり2時に起床して暗闇の中、登山口へ向かいます。易老渡Pはいっぱいになっていました。皆さん、光岳、聖岳、茶臼を狙っているのでしょう。

光岳(テカリダケ)通称:「テカリン」名前が可愛いじゃないの。どんな山だろうかとワクワク。

がしかし、いきなり急登の連続。重いザックが背中にのしかかります。ヒーヒー。

2アウトのあと、なかなかあと1つが取れない感じ。ひたすら登るのみを繰り返します。

あたりが明るくなった時、隣の聖岳が見えてきました!雨に濡れた苔もモフモフして存在感があります。休憩を取りながら、1歩ずつ確実に、易老岳を目指しました。

5回表/裏:易老岳の後は、平地と下りがありました。一息ついて景色が楽しめそうです。

地面がドロドロなので避けて進みます。せっかく、急坂を登って来たのに、下るのは嫌な予感がします。案の定、水は流れていませんが、沢登りのような石の間の登りが待っていました。ここから気温が高くなってて、皆さん汗だく。

バッターボックスに立って、ファールを何度打っても、まだいける諦めないぞ!そんな境地でした。

6回表:静高平に着いて、尾根が見えてきました。庭園のような場所で、高山植物が広がります。

そして、恵みの飲み水がちょろちょろと出ていて、私たちの乾きを癒してくれました。素晴らしい貴重な天然水です。ここまで来たら、山小屋まであと20分!良きテン場を獲得するべく先を急ぎます。登りだけで言えば、9回裏ツーアウト、あと1人状態ですね。尾根まであと僅か!

6回裏:尾根に出たら、ハイマツが一面に広がって、とても緩やかな優しい世界になりました。

あの急坂とは偉い差です。今日のご褒美はここだったんですね!山小屋が視界に入り、キターって感じです。山小屋について、すぐにテン場を確保します。急いだお陰で1番をゲットできました!

テントを張り終えて、一息ついたら、本日の終着点である"テカリン"を目指します。

ここからは軽装で。もうエネルギーがないので、私はバテバテでしたが。

そして、とうとうテカリンの標識が!あれ、展望がない(笑)なるほど、大菩薩みたいな山だったのね、とちょっと残念でしたが、みんなで写真を撮って労いました。

その後、白く輝くと言われている、テカリ岩まで行き、ここでも写真撮影。妙義山よりは怖くないですよ。

7回表:テン場まで戻って、お待ちかねの夕飯です。ビールで乾杯し、Kシェフのフルコースが振る舞われました。下界で食べるより、いい食事かも。

おしながき

・椎茸のツナマヨネーズ焼き

・アボカドわさび醤油

・バジル風味スパムアボカドのせバケット

・白飯チャプチェ丼

7回裏:フルコース堪能後は、テントの中で今日の寝床について話し合いが・・・。そうです!2回裏で問題となったあれです。リュックで防波堤を作る、ロープで縛る、最悪ツエルトで寝てもらうなど、残酷な意見が飛び交いましたが、頭と足を反対にして静かに寝てもらう事で決着!

槍ヶ岳の山行で大雨を経験した私は、テン泊の快適さを味わいながら熟睡する事ができました。

8回表/裏:夕方また雨が降ったのですが、朝方には止んでいました。3時起床。外に出ると、

おー!天の川が見える!流れ星もキレイ。トイレに並びながらこんな星空が見えるなんて贅沢です。

朝ご飯はカレー雑炊でした。スパイシーな味で目が覚めます。

撤収後、イザルヶ岳に向かいました。こちらは展望が素晴らしい!こっちを山頂にすれば良かったものを。

9回表/裏:そして下りです。湿っているので、滑ります。滑落しないように緊張しながら慎重に。

テカリンは登りがキツいですが、下りも負けずに厳しい山です。

シーソーゲムを制して無事下山できましたが、厳しい戦いになりました。

甲子園の解説者が「あとは気持ちですね」とよく口にしますが、山も同じで負けない精神力と体力で挑みたいものです。あと、筋肉痛との戦い・・・。

一緒に登っていただい皆様、ありがとうございました。

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