4~8日 裏銀座縦走
<日程>2016年8月4日(木・夜行)~8日(月)
<天候>終日晴れ
<メンバー>S(リーダー)・M・F
<コース>8/5・高瀬ダム6:00~裏銀座登山口6:43~烏帽子小屋11:15~ランチ11:58~野口五郎小屋15:15(泊)
8/6・野口五郎小屋5:10~野口五郎岳5:30~東沢乗越7:20~水晶小屋8:06~水晶岳8:54~ワリモ北分岐10:40~岩苔乗越10:53~高天原山荘13:33~高天原温泉14:27~風呂15:40~高天原山荘16:00(泊)
8/7・高天原山荘5:50~高天原峠6:50~奥スイス庭園7:52~雲ノ平山荘9:15~祖父岳分岐10:54~黒部源流雲ノ平入口12:05~三俣山荘12:48~ランチ13:20 ~三俣峠14:00~三俣蓮華岳14:15~双六岳山頂15:23~双六小屋16:18(泊)
8/8・双六小屋5:30~花見平6:19~弓折分岐6:33~鏡平小屋7:26~シシウドヶ原8:24~イタドリヶ原8:48~わさび平小屋10:41~新穂高温泉11:47
日本三大急登と呼ばれるブナ立て尾根、日本一遠い温泉と言われる高天原温泉、日本最後の秘境と呼ばれる雲ノ平。どれをとっても山好きには憧れの地を、贅沢にも全部総なめにするプラン。今回はお天気に恵まれ、4日間とも絶景を見ながらの稜線歩きを楽しめ、忘れられない山旅となりました。
1日目、新宿からの夜行バスに乗り信濃大町駅へ。タクシーでブナ立て尾根入口の高瀬ダムまで行き、登山開始。このままお天気が続く事を期待しながら、急登ブナ立て尾根を着々と登って行きます。ブナ立て尾根は急登ではあるものの整備が良くされていて、12番から0番まで、要所要所に番号が振ってあります。この番号を頼りに、休憩を取ったり、あとどれ位かを確かめたりしながら樹林帯の中、所々木々の間から垣間見える景色を楽しみつつ汗を流しました。休憩を挟みながら、一歩一歩登って行くと程なく烏帽子小屋に到着。小屋の前にはリンドウの花が咲き、私達を出迎えてくれました。ここでランチ休憩を取ったあと、今日宿泊先の野口五郎小屋へ向かいます。一般的には、烏帽子小屋に宿泊ですが、今回は、秘湯の高天原まで行きますので、1日目に距離を稼いでおかなければなりません。夜行バスの疲れも忘れてもうひと踏ん張りです。野口五郎小屋までの道はちょうど燕岳の様な白い花崗岩の道が続きます。所々コマクサの花も咲いていて、目を楽しませてくれました。15時15分頃予定より少し早めに小屋に着き、無事、今日の行程が終わりました。
2日目、今日は憧れの高天原への旅です。朝5時過ぎに支度をして出発。今朝も青空が広がります。気分はウキウキ、お顔は嬉しくてニヤニヤしながら野口五郎岳に向かいます。お天気がよく360度のアルプスの絶景。槍ヶ岳のトンガリ、いつかは歩こうと思っている赤牛岳の稜線、薬師岳の雄大な山塊。どこを切り取っても素晴らしい景色に、来て良かったー!! と、嬉しさを噛み締めながら歩きます。予定通り水晶岳をピストンしたら、Fさんは日曜日に下山しなければならないので、ワリモ北分岐でお別れです。私達は高天原山荘へ向けて、少しずつ下って行きました。途中、綺麗な沢沿いの道でしたので、沢の水を飲んだり、顔を洗ったりして少しクールダウン。休憩を取りながら山荘へ向かって行きました。かなり下った所でやっと高天原山荘に到着。日本一遠い温泉と言うから、古いお宿かと思っていましたが、とても綺麗で立派な山小屋です。遠くても人気があるのでしょう、結構な賑わいでした。どこにでもいるクラブツーリズムの団体さんがここにもいらっしゃいました。宿にチェックインしたら、さあ秘湯への道へGO! 宿から20分は歩かなければなりません。しかも下りです。と、言う事は帰りは登り?汗を流してもまた汗をかいてしまいますね(笑) とりあえず着替えを持って、からまつ美人の湯へ急ぎました。女性用の露天風呂は、すだれで囲ってあり10人も入れば満員になってしまう程の広さ。団体さんに先を越されて、少し外で待ってからの入浴。白濁したお湯が疲れた体にしみました。汗をかかない様にゆっくりと宿に戻って、外のテラスで夕食。今回はオール自炊です。たいした物を持って来なかった私は、Mさんに海藻ツナサラダをご馳走になりました。美味しかったー!! 夜は7時半には消灯です。お風呂がもう少し近かったらもう一度入りたかったなぁー!!
3日目、今日は雲ノ平でまったりの計画。コースタイムも短めなのでゆっくりと雲の平を満喫する予定です。高天原峠からは昨日下ってきた分、急登が続きます。途中梯子があり、無駄なく標高を稼ぎ木道に出ると奥スイス庭園の看板。どこがスイス?か分かりませんが木道を過ぎ暫く行くと、赤いお屋根の雲ノ平山荘に到着。時間があるので山荘前のテーブルで、コーヒーをいれて一息。景色の良さに、今日もニコニコです。このまま帰りたくなーい!! 山荘を後にして、三俣蓮華方面へ向かいます。途中、黒部源流を渡渉し、三俣山荘へ。予定では三俣山荘泊でしたが、かなり早く着いたので明日、下山後の時間をたっぷり取りたいと思い、急遽、双六小屋まで行く事にしました。三俣山荘前でランチを取り、もうひと頑張りです。せっかくお天気が良いので、三俣蓮華岳も、双六岳もまかずに登頂し、頑張って双六小屋まで歩きました。双六小屋は混んでいて、談話室に寝てもらいます、と言われましたが、これがかえって良かった様で、広い談話室に4人だけでしたので、広々と使う事が出来ました。
4日目、今日は下山です。今朝も良いお天気。槍ヶ岳の穂先や穂高岳のギザギザを見ながら鏡平へ向けて歩きます。どんどん標高が下がって行き、お山が目線から高くなり、とうとう見上げる様になってしまいました。わさび平小屋に着くと、美味しそうなトマトやきゅうりが、冷たい湧水にプカプカと浮かんでいて、さっそくトマトに塩をかけてがぶり!!トマトの酸味が口いっぱい広がり、とても美味しかったです。その後道なりに進んで、無事、新穂高温泉に下山。長くも短い山旅が終わりました。下山後、お待ちかねの温泉です。4日分の汗を流し、バスで平湯へ。平湯のバスターミナルでガッツリかつ丼を食し、高速バスへ乗り込みました。
今回、ご一緒して頂いたMさん、Fさん、お疲れ様でした。こんなにもお天気に恵まれて、毎日絶景を眺める事が出来るなんて夢の様です。日頃の行いがいいのかも?
また、絶景を観に、別のルートで挑戦してみたいと思いました。