3日(金)~6日(月) 北アルプス表銀座縦走
<山行報告> 北アルプス表銀座縦走
日程> 2019年5月2日(木・夜)~6日(月・祝)
メンバー> 4名
5/3:中房温泉6:47~10:14合戦小屋10:37~11:55燕山荘13:40~14:09燕岳14:20~14:41燕山荘
5/4:燕山荘6:15~9:30喜作レリーフ~10:43大天井岳~11:07大天井~14:10常念小屋
5/5:常念小屋6:06~7:44常念岳8:03~11:57蝶槍~12:24蝶ヶ岳三角点~13:13蝶ヶ岳~13:25蝶ヶ岳ヒュッテ
5/6:蝶ヶ岳ヒュッテ6:05~8:47徳澤園9:05~9:45明神~10:37上高地
北アルプスの表銀座縦走と言うと、山好きにはワクワクが止まらない絶景の稜線歩きのコースです。まだ5月なので残雪がたっぷりあるので、夏山とはまた違った雪を被ったアルプスの景色は青空によく映えてとても綺麗です。今回は、前夜、安曇野のタクシー会社で仮眠を取らせてもらい、翌朝登山口までタクシーで行き、下山地の沢渡には車を回送して頂くと言うプランです。
当日夜、予定通りに出発、K田号は相変わらず快調な走りで南安タクシー会社に到着。2階の会議室で仮眠をさせてもらいました。翌朝、長房温泉までタクシーで送ってもらいます。ものすごい荷物の量、タクシーの車高が下がり、トランクの蓋が閉まりません。ゴムバンドでおさえて出発です。登山口にはゴールデンウィークとあって、予想通りに登山者が溢れていました。身支度を整えたら合戦尾根を登ります。第一ベンチまでは雪がありませんでしたが、第二ベンチ辺りで雪が増えて来たのでアイゼンを装着。冬靴だけでも重いのに12本歯のアイゼンを付けたらさらに重さが増し、急登で思う様に足が前に進みません。一歩一歩ひたすら足元を見つめながら登って行くと、やっと合戦小屋に着きました。ここまで来れば燕山荘まで後ひと踏ん張り。合戦小屋で大休止を取り、辺りの景色を楽しんで燕山荘を目指します。12時頃燕山荘に到着。Y川さんと私は小屋素泊まり、K田さんS藤さんはテント泊なので、一旦別れて受付、その後4人で燕岳へピストンしました。天気が良かったので、槍ヶ岳を始めアルプスのオールスターが勢揃い。眼福のひと時でした。
5/4、今日はいよいよお待ちかねの稜線歩きです。昨日は急登をひたすら足元ばかり見つめていましたが、今日は辺りの景色を見渡しながら、北アルプスの雄大な山並みを体で感じながらの天空歩きです。私は個人的に、秋にこのルートを歩いた事があるのですが、今回は一部冬道で通過するのが難しく、大きな岩穴を通り抜ける場所では荷物を背負っているので這いつくばる様にして通り抜けました。道なりに進んで行き分岐を常念岳方面へと進んだ大天井岳への登りはきつかったです。大天井岳を過ぎて東天井岳からの下りは雪が多かったので、アイゼンの歯を効かせながら下って行き、本日の宿、常念小屋に着きました。常念小屋は昨日の燕山荘よりは人が少なかったです。何より水も無料、宿泊者はポットのお湯もお茶も無料で自由に頂けます。自炊するのにとても助かりました。部屋も広々と使え、同室になった20代の外国人は青森に8年住んでいて、日本百名山を登っているとの事、日本語も上手で一人で車を運転して四国の石鎚山、石川県の白山、新潟の巻機山と、このお休みの間に登って来たそうです。ものすごい行動力にしばし唖然としながらもお話に聴きいいってしまいました。常念小屋の自炊室で夕食を作っていたら、S藤さんから、東京は雹が降っているらしい、とラインを見せられ、びっくりしていたら常念小屋でも雹が降って来ました。長い時間ではなかったですが急にお天気が変わってびっくりしました。テント泊のK田さんは、テントの外で槍ヶ岳を見ながら夕食を食べていたら急に雹に降られ、慌ててテントに逃げ込んだそうです。
5/5朝6:00小屋前に集合。今日は蝶ヶ岳に向けて歩きます。始めの常念岳の登りは、見ただけでもクラクラしそうな急登です。朝でまだ体が起きてない私は、先頭を歩くK田さんに追いつくのがやっと、時々、休憩したいなー!と思いながらも一定ペースを崩さず黙々と歩くK田さんに声を掛ける事も出来ず、少し遅れ気味に登って行きました。常念岳の山頂は360℃の大パノラマで、山の雑誌に載っている写真よりも迫力があり綺麗な景色でした。やはり、肉眼でみるリアルな景色は登った人にしか味わえない素晴らしいものでした。あまりの景色の良さに、写真を撮ったり、地図で山を確認したりしながら長めに休憩を取りました。そして今日も稜線歩き。登ったり、下ったりしながら今日の宿泊地、蝶ヶ岳ヒュッテに到着しました。蝶ヶ岳ヒュッテは上高地から登って来る人が多く、常念小屋より多くの登山客で賑わっていました。
5/6今日はいよいよ下山です。昨日と同じ6時集合で下山開始。今日もよく晴れています。長壁尾根をひたすら下ります。樹林帯の急坂なので、また足元を見つめながら黙々と下って行きます。雪のなくなった所でアイゼンを外し、一気に徳澤園へと下って行きました。徳澤園ではお待ちかねのソフトクリーム。疲れた体にはこの甘さがたまりません。一息付いたら上高地まで梓川の流れを時々眺めながら歩きます。河童橋まで来ると、流石に観光客が多く、ゴールデンウィークの賑わいを感じました。上高地から沢渡まではタクシーで移動して、回送されていたK田号に乗り込み、途中、梓湖畔の湯で4日間の汗を流して帰路に着きました。今回は4日間天候に恵まれ、北アルプスの大パノラマの景観を楽しめて本当にラッキーでした。帰路もゴールデンウィークにしては高速道路も渋滞せず、スムーズに帰宅出来て良かったです。
往復の運転をして下さった神田さん始め、ご同行の皆様お世話になり、ありがとうございました。 記録:S水