24日(土)~25日(日) 針ノ木岳~鳴沢岳

針ノ木岳~赤沢岳~鳴沢岳  8/24(土)~8/25(日) 3名

(8/24)扇沢10:15~13:43最終水場~14:31針ノ木小屋~15:10幕営地

(8/25)幕営地4:05~4:45針ノ木岳5:10~5:49スバリ岳~7:36赤沢岳~8:39鳴沢岳~9:34新越山荘~40:38岩小屋沢岳~12:00種池山荘~14:18柏原新道登山口

 扇沢から日本三大雪渓のひとつである針ノ木雪渓を登り、スバリ岳~赤沢岳~鳴沢岳~岩小屋沢岳~種池山荘から扇沢を周回する、テント泊装備を背負った縦走に挑戦。2日目の行動時間はコースタイムで約10時間・・・当日が近づくにつれて、楽しみな気持ちより不安が大きく、ほぼ眠れないまま当日を迎えました。

(一日目)

 扇沢の駅は登山客よりほぼ観光客で、重装備の我々はおやきやソフトクリームの屋台を横切り、登山口から出発。最初はガレ場や樹林帯など歩きにくい道を進みます。小屋の先には「要体力!スリップ注意!」の看板が。とりあえずこれからが不安です。

 しばらくすると雪渓が見えてきました。しかし!かなりとけて崩壊しており、雪渓の上は歩けず、アイゼン使えず。楽しみにしていたのにこれは残念です。仕方なく巻き道をどんどん登っていきます。鎖場やロープもあり。雪渓より確実に辛い・・。ようやく水場に到着し、今まで生きてきた中でトップ3には入るくらい美味しい水を飲み、小屋までもう少し。重い荷物を担ぎ、本日の宿泊地、針ノ木小屋のテン場に到着。しかし、崖のような場所にテントがひしめき合っており、小屋周辺はもうテントが張れない・・また登るの?と死んだ顔で急な岩場を登り、景色のいい場所にテントを張れそうな場所を発見。(少し地面が斜めだけど)無事にテントを張り、神田シェフの作ってくれたおいしい夕食のあと、早めに就寝しました。

(二日目)

 ぱらぱらと小雨が降る中、4時に出発。ガスの中、まずは針ノ木岳にむけて出発です。そして昨日、当初のテント泊予定地より少しでも標高を稼いだことに心から感謝。出発してすぐにあの急登だと心が折れていたことでしょう。真っ暗の中ヘッドライトで照らした足元を見ながらガレ場を一歩づつ登り、まずは針ノ木岳に登頂です。日の出を待って三脚でカメラを構えている人たちがたくさんいましたが、このまま待っていても何も見えないので我々はさっさと写真を撮ってスバリ岳に向けて出発。ガレ場を下り、急坂をジグザグに登り、40分ほどでスバリ岳に登頂です。スバリ岳って名前がかっこいいですね。少しづつ夜が明けてきました。雨もやみ、これから向かう縦走路が雲の隙間からだんだん姿を現します。どこまでも続く稜線。眼下に広がる黒部湖。剣岳や鹿島槍ヶ岳。遠くに槍ヶ岳まで見える?!360度の絶景です。

 赤沢岳までの道は、地図上で唯一危険マークがあるということで、今か今かとビビりながら歩いていたのですが地図上で示されていた危険個所は特に難所というわけではなく、それよりも30センチほどの道幅で断崖絶壁の痩せ尾根が本気でおそろしかった・・。

 さらに稜線歩きの素晴らしさを実感しながら歩きます。赤石岳山頂で会ったパーティの方に鳴沢岳に向かう途中でライチョウがいたとの情報を聞き、ライチョウを見ることを心の支えに鳴沢岳に向けて一生懸命歩きましたが残念ながらライチョウには会えず・・・。鳴沢岳から先は、岩稜帯からだんだん緑の多い道になってきました。日差しが容赦なく照り続け、朝のガスが嘘みたいないいお天気。新越山荘で長めの休憩を取り、岩小屋沢岳を超え、最後のポイント種池山荘に向け出発。ちなみに、新越山荘はトイレにペーパーナプキンがあるくらいとてもきれいで、ここに泊まっていつか逆ルートでも行ってみたいです。

 お昼ごろに種池山荘に到着。ここは爺ヶ岳への登山ルートということもあり、これまでの静かな縦走路がウソみたいに賑わっていました。ピザが名物なようで、皆おいしそうに食べています。うらやましい!と横目で見ながら、柏原新道を下り始めます。最後の2時間。今回のルートの中でここが一番つらかった・・。単調な道をひたすら下ることの辛さ。早く歩くのをあきらめ、ゆっくりゆっくり下り、ようやく下山しました。最後、柏原新道では足が死にましたが終わってみたら楽しかった思い出しかありません。ご一緒してくださったみなさま、運転や食事の用意などお世話になりっぱなしだったK田さん、本当にありがとうございました!次回は種池山荘でピザを食べて爺ヶ岳に登るゆるいルートで行ってみたいな・・

 

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