30日(日)奥多摩・水根沢(沢登り) リーダーK田

メンバー  K田(L)、S久間、I原、S能(記)
装 備  沢装備/アプローチ装備
コースタイム 9:15 水根沢駐車場(林道アプローチ)
9:30 水根沢入渓 14:00 半月の滝上部 脱渓(林道アプローチ)14:30 水根沢駐車場

【記録的な酷暑の中、清冽な沢へ】
ギラギラと照りつける日射し、うだるような暑さ、吹き出す汗が止まらない。
そんな真夏の朝、青梅駅でK田リーダーにピックアップしていただき、奥多摩へ。
小河内ダムを過ぎてすぐの水根沢駐車場で入渓準備。
今日は15分ほどとアプローチが短いので車からすでに沢装備で出立。
短いとはいえ、容赦なく降り注ぐ日射しをまともに浴び、焼け爛れたアスファルトの林道を歩くだけで頭がクラクラし、視界が歪む。
水根沢キャンプ場跡地を通り抜け入渓。さすが人気の沢、今までの沢とは違い入渓点に何組かおり、賑やかだ。
人もいるので沢水は少し濁り気味。しかし流れに脚を浸すと今までの暑さが嘘のように、
頭の先までキーーンと冷気が走り抜け、身体も冷えて爽快だ。これだから沢は堪らない。
K田リーダーの話し通り、今日は泳ぐ沢だ。小滝、小さな釜が次々と出現する。
思い思いに河岸をハツッたり腰までジャブジャブ行ったり。私は泳げるところは泳ぎ通す。小滝も登れるものは流芯を直登する。
そこそこの高さや斜度のある滝はリーダーがフリーで登り、ロープを出してみんなを確保する。
お陰で安全に滝を越えることができる。何度も頭まで浸かり全身で泳ぐ。身体がぐんぐん冷える。上下ネオプレンのウェットスーツでも寒いくらいだ。
中盤のなかなか手強そうな滝も直登を試みるが、水勢が非常に強く岩もハングしており、しつこく食い下がるも、最後は釜に落ち突破できず。来年の課題とする。

【崩落地を越えて半月の滝を目指す】
今回の沢はそこかしこで大きなガマガエルが顔を出す。
カエル好きのI原さんは満面の笑顔でカエルを手に取り慈しむ。イボイボに覆われたガマでさえカワイイらしい。
事前に把握していたが、途中の崩落地がかなり悪い。
ガラガラの落石と不安定な倒木が積み重なるエグい崖を攀じ登り越えていく。
頭上の岩がいつ落ちてもおかしくない。緊張感が走る。なんとか崩落地もクリアして、再び静謐な沢へと入っていく。
巨木から垂れ下がるU字状の蔦に飛び乗り、空中ブランコを楽しむ。
皆、しばし童心に帰り笑顔でブランコを揺すり沢に飛び込む。素晴らしい沢遊び。
そして佳境の半月の滝が現れる。その名の通り半月ようにカーブを描く美しい滝。
チムニー状に滑らかに滝床が削られている。去年水量が多く達成できなかったというS久間さんが、U字の両壁に手脚をつっぱり、ステミングで攀じっていく。
濡れた壁にはヌメった苔が生え非常に滑りやすい。ジリジリと粘り強く攻め突破した。弾ける笑顔。
その先で昼食を摂り脱渓。林道への詰めも短く、さほど悪い箇所もない。
4時間ほどかけて遡上した沢も、林道を歩けば20分で国道の賑わいに出る。
狐につままれたようで、再びギラギラと照りつける太陽に冷えた身体を晒し、水の余韻に浸ったまま駐車場で着替えて帰路についた。