28日(日)谷川岳

+ メンバー  K田(L) I原 H岡 S能(記)
+ 装 備  雪山日帰り装備、アイゼン、ピッケル等
+ コースタイム  9:50 天神平駅(谷川岳ロープウェイ) / 10:50 熊穴沢避難小屋 /
 12:10 谷川岳(トマの耳) / 12:30 肩ノ小屋 / 13:05 熊穴沢避難小屋 /
 13:50 天神平駅(谷川岳ロープウェイ)


厳冬期の谷川岳、天神尾根から

 私は厳冬期上信遠征の途上にいた。昨日は八ヶ岳におり、そこから高崎に移動して前泊した。朝一番で谷川へ。
天神平スキー場ロープウェイ乗り場でムサシノ会員と待ち合わせ。高崎渋滞に巻き込まれ遅刻してしまう。
お待たせして申し訳ございません。

 移動中も上州全体に鈍色の重い雲が垂れ込め天候は期待できないと考えていた。
しかしロープウェイでゲレンデまで登ると厚い雲が切れ晴れ間が覗き始める。
即アイゼンを装着しゲレンデ右端からハイクUP開始。出端からいきなり鬼急登。気温も高い、
非常に暑い汗だくになる。稜線に乗りゲレンデからOUT。尾根道アップダウンを登っていく。
熊穴沢避難小屋でテント三張り。

 休まずガツンと登っていく。中国人ツアー団体が蟻のように行列している。
個々が其処彼処で気儘に撮影するので遅々として進まない。日本人ツアーのように統率なく避けてくれない。
もたもたするならガイドは指示を出して避けてもらいたい。トレースを外しズボズボ踏み抜きなが
ら大外で捲って抜き去ったからまあよいが。悪気はなさそうだし日本の名山を楽しんでくれたまえ。

山頂は吹雪の様相、ホワイトアウト

 このあたりから風、ガス。シェル、バラクラバでガード。徐々に悪化。上は吹雪の様相。肩の小屋もぼんやり。
誰も行ってないトレースなし。道脇で立ったままパンを齧りシャリ補給。停滞すると冷えるので休憩ほとんどなし。
一気にトマまで行き、オキに行きかけるもホワイトアウト気味、雪庇もよく見えない、
トレースもすぐ掻き消される様相。万が一の危険回避で下山することに。

ハイスピードでガンガン降る。雪質はサラサラふかふかで気持ち良い。バックカントリー勢が
物凄い勢いで滑り降りていく。羨ましい。
熊穴沢付近に向かって髭もじゃプロレスラーのような巨体のオージー軍団がスノーボード片手に登ってくる。
熊穴沢から西黒沢へdropするようだ。羨ましい。

 そのあたりからまた晴れ間。暑い。シェル、バラク、グローブアウターを脱ぐ。
ゲレンデ脇では山岳会の団体がそこかしこで滑落停止訓練、雪洞制作訓練多数。RWで即降る。
車内から、RW沿いのダイナミックナチュラルコースを俯瞰観察。ふーむなるほど凄いねこのコース。
鬼ロング&Wild。あ、オージー軍団ガンガン滑っている。いーなー。

 駐車場に戻り装備解除し、チーム員とは現地解散。ありがとうございました! ジムニーで上田に飛ぶ。
途中、前々から渇望していた中之条町の外れも外れ、秘境中の秘境、どん詰まりの四万温泉に浸かる。
アクセス最悪だが噂に違わぬ名湯であった。奥に苗場山群が聳える。
こっちから行くのは途方に暮れる遠さだな不可能に近い。